スポーツ障害・すねの痛み

シンスプリント 整骨院 福岡市城南区|すねの内側の痛みの原因とセルフケアを柔道整復師が解説

⏱️ シンスプリントの症状は「放置」で段階的に悪化します
初期
走り始めの最初の数分だけすねが痛む。ウォームアップ後は和らぐ。この段階でのケアが最も重要。
中期
走り始めから終わりまでずっとすねに痛みが続く。翌朝もだるさが残る。
悪化
歩くだけでも痛む。すねを触ると広範囲に圧痛がある。
危険
脛骨疲労骨折に移行。一点だけ強く押すと鋭い痛み→整形外科での画像診断が必須。

「走ると痛い」が繰り返す初期〜中期の段階で対処することが、疲労骨折を防ぐ最大のポイントです。

📊 シンスプリントの発生頻度データ

スポーツ医学のレビュー(Moen MH et al., Sports Med, 2009, PMID 19530750)によると、シンスプリント(内側脛骨ストレス症候群)はランニング障害全体の13〜20%を占めます。新規にランニングを始めた人の4〜35%が経験するという報告もあり、特に練習量を急に増やした時期・新入部員の初期に集中して発生します。

⚠️ 整形外科を先に受診してほしいケース

以下に当てはまる場合は、脛骨疲労骨折の疑いがあるため、まず整形外科でX線・MRI検査を受けてください。
①すねの1点だけを押すと鋭い痛みがある(限局性圧痛) ②休んでも痛みが取れない・増している ③夜間・安静時にも痛む ④骨の変形や腫れがある

当院は、柔道整復師(国家資格)の院長・河野太朗と、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が在籍。整骨の手技と鍼灸を、それぞれの国家資格者が連携して組み立てる複合アプローチで対応します。

📋 このページの内容
  1. シンスプリントのしくみ——なぜすねの内側が痛くなるのか
  2. なりやすい人の3つの特徴
  3. 自分でできるセルフケア(手順型)
  4. 整骨院での施術内容
  5. 保険・費用・通院回数の目安
  6. よくあるご質問

シンスプリントのしくみ——なぜすねの内側が痛くなるのか

シンスプリントの正式名称は「内側脛骨ストレス症候群(Medial Tibial Stress Syndrome: MTSS)」です。ランニング・ジャンプの繰り返しにより、脛骨(すね)の内側後縁に沿った骨膜(骨を包む膜)と、そこに付着するヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋に過剰な牽引ストレスがかかり、炎症・微細損傷が蓄積します。

痛みは脛骨の内側下1/3〜中1/3の広い範囲に出るのが特徴で、触ると「広範囲に押すと痛い(広範囲圧痛)」という感覚があります。これが疲労骨折との大きな違いです(疲労骨折は1点だけ鋭く痛む)。

シンスプリントと疲労骨折の見分け方

チェック項目シンスプリント疲労骨折(要注意)
圧痛の範囲広い範囲(10cm以上)に分散1点だけ鋭く痛む
走行中の痛み初期は走り始めだけ。後期は全体走ると必ず痛む・増悪
安静時の痛みほとんどない(初〜中期)安静時・夜間にも痛む
対処方針保存療法(整骨院)が有効整形外科での画像診断が先

なりやすい人の3つの特徴

これらの要因が重なるほどリスクは高まります。新入部員が入部直後に練習量が急増するケースは特に要注意です。

自分でできるセルフケア(手順型)

シンスプリントのセルフケアは「ふくらはぎ〜後脛骨筋の柔軟性を高めること」と「足底アーチのサポート」の2本柱です。練習前後に継続して行うことで、脛骨骨膜への牽引ストレスを軽減できます。

ストレッチ1:カーフストレッチ(壁向き)

STEP 1 壁に両手をつき、伸ばしたい足を後ろに引く

足先は正面(まっすぐ前)に向けます。後ろ足のかかとは床から離さないようにします。

STEP 2 前足の膝を曲げながら壁に重心を移動する

後ろ足のふくらはぎ(腓腹筋)が伸びる感覚を確認します。20〜30秒キープ。

STEP 3 後ろ足の膝を少し曲げた状態でもう一度20〜30秒

膝を軽く曲げることでヒラメ筋(深層)が伸びます。シンスプリントに特に関与する筋肉です。

目安 左右各3セット・練習前後に実施

痛みが出る方向に無理に伸ばさないこと。伸び感がある範囲で行います。

ストレッチ2:タオルストレッチ(後脛骨筋)

STEP 1 床に座り、脚を伸ばしてタオルを足先にかける

バスタオルや長めのタオルを使います。膝は伸ばしたままにします。

STEP 2 タオルの両端を手で引き、足首をゆっくり手前に引く

すねの内側〜ふくらはぎの奥が伸びる感覚があればOKです。20〜30秒キープ。

目安 左右各3セット・入浴後に行うと効果的

温まった状態で行うと筋肉・腱が柔らかくなりストレッチの効果が出やすくなります。

足底アーチサポート(補助的ケア)

整骨院での施術内容

シンスプリントに対して整骨院でできる保存療法は、①下腿の筋肉・骨間膜の緊張をほぐして骨膜への牽引負荷を軽減すること、②足底アーチを整えて脛骨への衝撃を分散すること、③段階的な競技復帰のペースを指導すること、の3つを軸に組み立てます。

▶ 当院のアプローチ

保険・費用・通院回数の目安

項目内容
保険の適用 疲労の蓄積による慢性の骨膜炎は整骨院の保険適用外。自費施術となります。
例外:転倒・強打など急性外傷が加わった場合は保険適用になるケースあり。
通院回数の目安 週1〜2回 × 1〜2か月が目安。試合・大会が迫っている場合はペースを調整します。
セルフケアの継続と練習量の修正が並行して必要です。
受診の目安 限局性圧痛・安静時痛・休んでも改善しない → 整形外科を先に。
広範囲圧痛・走ると痛い(初〜中期)→ 整骨院へご相談ください。
統計データ ランニング障害の13〜20%がシンスプリント(MTSS)
新規ランナーの4〜35%が経験(Moen MH et al., PMID 19530750)

まずはご相談ください

走ると痛い・大会前に間に合わせたい・
疲労骨折が怖いので早めに対処したい——

受付時間:月〜土・日曜 9:00-12:30 / 15:00-20:00(水曜定休)/福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F
よくあるご質問
シンスプリントは整骨院で対応できますか?+
対応できます。練習量の修正・下腿の柔軟性向上・足底アーチサポートを組み合わせた保存療法が中心です。手技・鍼治療に加え、段階的な競技復帰のペース配分についても指導します。「大会前に間に合わせたい」「練習を続けながら対処したい」という方のご相談もお受けしています。
シンスプリントに健康保険は使えますか?+
疲労の蓄積による慢性の骨膜炎は整骨院の保険適用外です。自費施術となりますが、初回問診で状態を確認し料金の目安をお伝えします。転倒・強打など急性外傷が加わった場合は保険適用になるケースがあります。
シンスプリントと疲労骨折はどう見分けますか?+
シンスプリントは脛骨の内側に沿って広い範囲で押すと痛む(広範囲圧痛)のが特徴です。疲労骨折は一点だけを強く押すと鋭い痛みがある(限局性圧痛)ことが多く、X線・MRIで確認できます。休んでも改善しない・痛みが増す・特定の一点だけが痛む場合は整形外科での画像診断をお勧めします。
シンスプリントに効くストレッチはありますか?+
カーフストレッチ(膝を伸ばした状態と少し曲げた状態の2バリエーション)とタオルストレッチ(足首を手前に引く)が基本のセルフケアです。後脛骨筋・ヒラメ筋の柔軟性を高めることで脛骨骨膜への牽引ストレスを軽減します。練習前後に各20〜30秒×3セットを目安に行います。
シンスプリントで整骨院には何回通えばよいですか?+
週1〜2回のペースで1〜2か月が目安です。試合・大会が迫っている場合は練習を続けながらテーピングと段階的な負荷管理を組み合わせて対処します。セルフケアの継続と練習量の修正が並行して重要です。初回問診で状態と見通しをお伝えします。
シンスプリントは走りながら対処できますか?+
症状が初期(走り始めだけ痛むがウォームアップ後に和らぐ段階)であれば、練習量を抑えながら対処することが可能です。走り続けても痛みが和らがない・翌日にも残る場合は一定期間の休養をお勧めします。疲労骨折へのリスクを管理しながら進める必要があるため、まず一度ご相談ください。
シンスプリントを放置するとどうなりますか?+
放置して練習を継続すると骨膜への過剰なストレスが蓄積し、脛骨疲労骨折に移行するリスクがあります。疲労骨折になると全荷重禁止・6〜12週以上の完全休養が必要になるケースがあり、競技復帰が大幅に遅れます。「走ると痛い」が繰り返す段階で早めに対処することが重要です。
膝・下肢のスポーツ障害の詳細はこちら

シンスプリントは下肢全体の筋膜のつながりから生じることが多く、膝痛・足底の痛みと合併することもあります。膝・足の痛みの施術対応について詳しくはこちらをご覧ください。

膝・下肢の痛み 詳細ページ(整骨院の対応) 鍼灸によるスポーツ障害へのアプローチ
参考文献・出典
1. Moen MH, Tol JL, Weir A, Steunebrink M, De Winter TC. (2009). Medial tibial stress syndrome: a critical review. Sports Medicine. PMID: 19530750
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